ETIASとは?EESとの違い、申請方法・手数料【2026年最新情報】
ヨーロッパ30ヶ国をビザなしで訪問する際も、2026年末からはETIAS渡航認証の事前取得が必要です。申請方法、手数料、EESとの違いを最新情報とともに解説。
こんにちは、ナブリです。
プラハ空港の入国審査体験記をまとめる中で、EESについてご紹介しました。
ヨーロッパ旅行の情報を調べていると、ETIASという名前もよく見かけるため、この2つの制度が同じものなのか混同しやすいですよね。
まず最も重要なことからお伝えしますと、
2026年8月15日現在、ETIASはまだ施行されておらず、申請も受け付けていません。
正確な開始日もまだ確定していません。
もし現在申請を受け付けていると案内しているサイトがあっても、すぐに決済したりパスポート情報を入力したりしない方が賢明です。
今回の記事では、ETIASとは何か、
EESとどのような違いがあるのか、
施行後に申請する際に知っておくべき手数料や有効期間まで、公式資料を基に整理してご紹介します。

1. ETIASとは何ですか?
ETIASは、欧州渡航情報認証システム(European Travel Information and Authorisation System)の略称です。
アメリカのESTAに似ており、ビザなしでヨーロッパに短期滞在できる旅行者が、出発前にオンラインで取得する電子渡航認証と考えると理解しやすいでしょう。
日本も対象国に含まれています。
施行後は、日本国籍の方がETIAS適用30ヶ国を短期訪問する際、事前にこの渡航認証を取得する必要があります。
適用国はシェンゲン協定加盟29ヶ国とキプロスで、アイルランドは含まれません。
ETIASはビザではなく、入国を自動的に保証する制度でもありません。
有効なETIASを持っていても、最終的な入国可否は現地の国境審査で決定されます。
短期滞在可能期間も、従来通り180日間のうち最大90日間です。
2. ETIASとEESは何が違うのですか?
これら2つの制度は名前が似ていますが、適用されるタイミングと役割が異なります。
違い | EES 出入国管理システム | ETIAS 欧州渡航情報認証システム |
目的 | ヨーロッパ域外の国境を通過する際に、パスポート情報と顔・指紋などの生体情報を記録する出入国管理システム | 出発前にオンラインで申請する渡航認証 (手数料: 20ユーロ) |
適用時期 | 2026年4月10日より全面運用中 | 未運用 (2026年第4四半期に施行予定と発表のみ) |
手続き方法 | 入国審査前のキオスクで実施 | 日本から出発前に事前申請が必要 (公式サイトまたはアプリから) |

旅行の順序で考えると、自宅でETIASを先に申請し、ヨーロッパに到着後、空港や国境でEESの手続きを行う構造です。
以前ご紹介したプラハ空港の入国審査体験記と合わせてご覧いただくと、より理解が深まるでしょう。
3. ETIASの申請方法と手数料
施行後は、EU公式ETIASウェブサイトまたは公式モバイルアプリから申請できます。
申請書には、氏名や生年月日などの個人情報、パスポート情報、連絡先、学歴・職歴情報、犯罪歴や紛争地域への渡航歴などに関する質問が含まれる予定です。

手数料は20ユーロです。
18歳未満および70歳を超える申請者は手数料が免除されますが、ETIAS申請自体が免除されるわけではありません。
EU市民やEU内で自由移動の権利を持つ人の家族は、別途条件により手数料免除の対象となる場合があります。
ほとんどの申請は数分以内に処理されますが、遅くとも96時間までかかることがあります。
追加資料の提出や面談が必要な場合は、最終決定までさらに時間がかかる可能性があるので、旅行日程が確定したら直前ではなく、余裕を持って申請する方が安全です。
4. 有効期間と搭乗前の確認
承認されたETIASは、最長3年間、または申請時に使用したパスポートの有効期限のうち、いずれか早い方まで有効です。
有効期間内であれば複数回利用できますが、パスポートを新しく発給された場合、既存のETIASを移行することはできないため、新しいパスポートで再度申請する必要があります。

ETIASはパスポート情報に電子的にリンクされます。
航空会社や船舶会社、国際バス運送会社は、搭乗前に有効な渡航認証があるかシステムで確認できます。
印刷は必須ではありませんが、承認メールと申請番号は旅行が終わるまで保管しておくことをお勧めします。
申請時に入力した氏名やパスポート番号が実際のパスポートと異なる場合、搭乗や入国が拒否される可能性がありますので、承認メールを受け取ったら、まず個人情報を必ず確認してください。
5. 施行時期と移行期間
EUの資料の中には、ETIASが2026年第4四半期に開始されると案内されたものもありましたが、現在、公式ETIAS申請ポータルでは具体的な施行日を確定して案内していません。
EUは開始日を数ヶ月前に公表すると表明しており、現在は申請フォームも開かれていません。
したがって、現時点では「2026年末に確定施行」と断定するよりも、公式の施行日発表を待つ段階と捉えるのが正確です。

制度が開始されると最低6ヶ月間の移行期間が予定されています。
この期間はETIAS申請が推奨されますが、他の入国条件を満たしていれば、ETIASがないという理由だけで入国が拒否されることはありません。
その後も最低6ヶ月間の猶予期間が続き、移行期間終了後初めて入国する旅行者には例外が適用される場合があります。
実際の適用開始日と詳細な運用方法は、施行日発表後に改めて確認する必要があります。
6. 非公式サイトにご注意ください
現在ETIASは申請を受け付けていませんが、公式サイトのように見せかけたページが検索されることがあります。
EU公式の案内アドレスはeuropa.eu/etiasであり、実際に申請が開始されるまでは、申請料を決済したり、パスポート番号やカード情報を入力したりする必要はありません。

公式の代行業者の利用が法的に禁止されているわけではありませんが、別途手数料がかかる可能性があり、機密性の高い個人情報を渡すことになります。
可能な限り、EU公式ウェブサイトまたは公式アプリを直接利用するのが最も安全です。
まとめると、ETIASはヨーロッパ到着後に行う入国審査ではなく、旅行前にオンラインで取得する事前渡航認証です。
まだ申請段階ではありませんので、今すぐ準備することはありません。施行日が正式に発表されたら、出発日程とパスポートの有効期間を確認した上で申請してください。

私も施行日と実際の申請画面が公開されたら、申請プロセスを再度確認して情報を更新する予定です。
ヨーロッパ旅行を準備されている方は、EESとETIASを別々に覚えておいてください。
ETIASは出発前のオンライン申請、EESはヨーロッパ到着後の国境手続きです。
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