ハーバード大学キャンパスツアー:在学生と巡る図書館や食堂など一般立入禁止の内部空間に潜入!
現役ハーバード大学の学生と一緒だからこそ潜入できた、一般観光客は立入禁止の大学内部(ワイドナー図書館、学生食堂、デザイン大学院など)を詳細レポート!まるで映画『ハリー・ポッター』のような美しい学食や、学生たちのリアルな日常、キャンパスの魅力をたっぷりお届けします。

前回の記事では、現役の学生がおすすめするルートに沿って、ハーバード・スクエアやハーバード・ヤード、ハーバード美術館、そしてハーバード・ビジネス・スクールまでを巡るキャンパスツアーをご紹介しました。

ハーバード大学を訪れる多くの旅行者は代表的なスポットを観光しますが、実際に学生たちが生活している内部の空間は、想像以上に立ち入るのが難しいものです。ほとんどの施設で学生証の提示が必須となっており、一部の空間のみ、在学生が同行する場合にゲストとして入場できるシステムになっているからです。
今回は、ハーバード大学に在学中の我が子と一緒に巡った、図書館や学生食堂、講義室など、一般の観光客では簡単に入ることができない特別な内部空間をまとめてご紹介します🙌
半日で効率よく回れるハーバード・キャンパスツアーのルートが気になる方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
ハーバード大学キャンパスツアーおすすめルート:現役学生が推薦するハーバード・ヤード、美術館、ビジネススクールの回り方
ハーバードの学術の中心、
ワイドナー図書館の内部




ハーバード・ヤードの中心に位置する「ワイドナー図書館(Widener Library)」は、世界中からの観光客が階段の前で記念写真を撮影する定番のスポットです。しかし、建物内部に入るには厳重なセキュリティゲートを通過する必要があり、ハーバード大学の学生や教職員の有効な学生証(Harvard ID)をタッチしなければ入場できない仕組みになっているため、外部の立ち入りは厳しく制限されています。



学生たちが普段勉強のために頻繁に訪れるというこの図書館は、想像以上に壮大で、まるで歴史ある博物館に迷い込んだかのような圧倒的な雰囲気でした。一歩足を踏み入れると外の喧騒が完全に遮断され、心地よい静寂が広がっています。真剣に学問に励む学生たちの邪魔にならないよう、静かに見学させていただきました。
書架を埋め尽くす膨大な蔵書と、重厚感あふれる木製の家具が、この空間が刻んできた長い歴史をそのまま物語っています。静かに思考を深めるのに最適な、独特の凛とした空気感を肌で感じることができました。
ハーバード大学デザイン大学院ガンド・ホールと
トレイ・スタジオ

建築, 都市計画, 造園などの分野で世界最高峰の評価を受ける、ハーバード大学デザイン大学院(GSD)のメインビルディング「ガンド・ホール(Gund Hall)」。著名な建築家ジョン・アンドリュース(John Andrews)が設計した現代的な建築物で、透明なガラスとコンクリートが巨大な階段のように斜めにカスケードする、非常にユニークで独創的な外観が特徴的です。



建物内に入ると、「ザ・トレイ(The Trays)」と呼ばれる巨大なオープンスタジオが目の前に広がります。一般的な大学の研究室や講義室とは異なり、5つのフロアが仕切りや壁を一切排除し、巨大な階段状のテラス席のように吹き抜けで繋がっている非常に珍しい構造をしています。
四方が全面ガラス張りになっており、日中は豊かな自然光が差し込むこのスタジオ。空間全体がオープンに繋がっているため、学生同士がお互いのアイデアや作品を自然と共有し、いつでも自由にフィードバックを交わしながら創作活動に没頭できるそうです。外からも内部の様子がよく見えるため、昼夜を問わず明かりを灯して作業に打ち込む大学院生たちの熱い情熱がそのまま伝わってくる、とても刺激的な空間でした。
リーマン・ホール食堂で見つけた人気の韓国の味



ハーバード・ヤードの一角には、学生たちが食事や休憩のために頻繁に利用する「リーマン・ホール(Lehman Hall)」という歴史ある建物があります。この内部には、学生専用のこぢんまりとした図書室や多目的ラウンジ、心地よいカフェ、そして活気あふれる学生食堂が併設されています。
リーマン・ホールの食堂のメニューを眺めていると、なんと人気メニューとして韓国の「ビビンバ(Bibimbap)」が並んでいました!食堂内を見渡すと、アジア系の学生だけでなく、多国籍なバックグラウンドを持つ学生たちが当たり前のようにビビンバを美味しそうに食べていました。アメリカの超名門大学のキャンパスの真ん中で、親しみのあるアジアの料理が愛されている光景を目にし、なんだかとても嬉しく誇らしい気持ちになりました。
クインシー・ハウス(Quincy House)の食堂と独自のハウス(寄宿舎)文化



ハーバード大学には非常にユニークな学生食堂の文化があります。それは、キャンパス内に点在する各寄宿舎(ハウス/House)ごとに、それぞれ専用の食堂が独立して運営されている点です。セキュリティが非常に厳重なため、そのハウスに実際に居住している学生でなければ、たとえ同じハーバードの学生であっても、普段は他のハウスの食堂に立ち入ったり、食事をしたりすることは原則できません。
今回は、子どもの友人が住んでいるご縁で、「クインシー・ハウス(Quincy House)」の寄宿舎内食堂を訪れる貴重な機会に恵まれました。ハーバードでは2年生から卒業まで特定のハウスに所属して共同生活を送る「ハウジング・システム」を導入していますが、この食堂は単に食事を摂る場所というだけでなく、学生たちが日々集まり、熱く議論を交わし、日常を共有する大切なコミュニティの拠点として機能しています。
提供されるメニューも各ハウスや食事の時間帯ごとに異なり、専任のシェフによってそれぞれ特色があるそうです。
ハーバード新入生だけの特権、アネンバーグ・ホール

「アネンバーグ・ホール(Annenberg Hall)」は、扉を開けた瞬間に、高いアーチ型の天井、壁一面を埋め尽くす肖像画、そして美しいステンドグラスが目に飛び込んできます。その光景は、まるで映画『ハリー・ポッター』に登場するホグワーツ魔法魔術学校の大広間に迷い込んだかのような錯覚を覚えるほどです。
ここはハーバード大学の中で最も美しい建築物の一つと称されていますが、実は「1年生(フレッシュマン)専用の食堂」となっており、上級生や大学院生であっても、1年生のIDカードがなければ一切立ち入ることができない極めて限定された空間なのです。
中世の古城を思わせるクラシカルな空間の中、長い木製のテーブルに腰掛け、ノートパソコンを開いて学食を食べながら、真剣に課題に取り組んだり討論を交わしたりしている新入生たち。そんな彼らの、エネルギッシュでリアルな日常風景を垣間見ることができる素晴らしい場所でした。
ハーバード生たちのリアルな日常空間を巡って

「勉強ばかりしている」というステレオタイプなイメージとは異なり、ハーバード生たちの日常において運動はとても重要な位置を占めています。キャンパス内のジムは、授業や膨大な課題で忙しい日々の中でも、ストイックに体力作りに励む学生たちで常に活気に満ちあふれています。



また、体力作りだけでなく、新学期の始まりにはキャンパス全体がまるでお祭りのような熱気に包まれます。ハーバード・ヤードでは、新学期を歓迎する大規模なフェスティバル「クリムゾン・ジャム(Crimson Jam)」が開催され、ほぼすべての学生がヤードに集まって、ライブパフォーマンスやディナーを共に楽しむそうです。学業に全力で打ち込む一方で、こうしたキャンパスイベントを通じてエネルギッシュにパワーを発散し、交流を深める学生たちの生き生きとした素顔がとても印象的でした。



観光名所として名高い「ジョン・ハーバード像」や「ハーバード・ヤード」を巡る外観ツアーも素晴らしいですが、現役学生のリアルな息遣いが聞こえてくる内部の空間は、また格別な魅力に満ちていました。活気に満ちた食堂、凛とした静寂に包まれた図書館、そして熱気あふれるデザインスタジオを巡り、ハーバードの本当の魅力が何であるかを少しだけ理解できた気がします。建物の歴史的価値や美しさ以上に、そこを埋め尽くす学生たちの生き生きとした知的エネルギーこそが、最も強く心に残る特別な体験となりました。
ただ敷地内を歩くだけでは決して見ることのできない、ハーバード生たちの日常の舞台。この記事が、皆さんのボストン旅行の計画や、名門大学のリアルな暮らしへの好奇心を満たす一助となれば幸いです🤗







